皆さんこんにちは。こんばんは。
前回は専用及び、より専門的な構築が必要となるペンデュラム召喚について解説しました。
残る特殊召喚も、デッキ構築の時点で専門的となる召喚方法です。
なんなら「もうここまで紹介されたら、ほとんどのデッキ使えるっしょ」って思う人もいるでしょう。
でも自分がしない召喚方法を理解しておくことも、相手と戦う上では重要なことです。
ということで今回は原作漫画「遊☆戯☆王」にて、4回しか行われていない
儀式召喚
について解説します。
え、4回しか使われてないの…?
安心してください。アニメだともうちょっと召喚されてます。
遊戯王でいう儀式カードとは「儀式モンスター」と、その対応とする「儀式魔法」の1セットを指していう場合が多いです。
まずは儀式モンスターを見てみましょう。
儀式モンスターとは、青色のモンスターカードで、メインデッキに入ります。
リンクモンスターよりも淡い色であること、エクストラデッキではなくメインデッキに入ることが特徴です。
儀式モンスターは「発動したカードの効果」による特殊召喚であり、その条件を満たす下敷きとして、対応している魔法カードを発動しなければなりません。
シンクロやエクシーズは「条件による特殊召喚」のため、チェーンブロック(カードの効果に対して、別の効果を発動し、逆順処理をする)を作りませんでしたが、こちらは魔法カードの発動が前提なので、チェーンブロックを作ります。
こちらは"カオス・ソルジャー"に対応する儀式魔法カード。
これがなければ、カオス・ソルジャーの儀式召喚による降臨ができません。
そしてカオス・ソルジャーの降臨には、手札、フィールドからレベル8以上になるようにモンスターをリリースしなければなりません。
これはレベル8モンスター1体でもいいですし、レベル3と5の2体などの組み合わせでもいいです。
レベルの足し算を参照するシンクロ召喚との違いは、
・一部の儀式魔法ではレベル合計が超えてもいいこと
・指定されていなければ手札からもリリースできること
が違いです。
ただし、レベルを超えていい場合でも、「★1+★4+★4」のような組み合わせで、カオス・ソルジャーを召喚することはできません。
儀式モンスターに必要なレベル数は、基本的に儀式召喚したいモンスターのレベル数と同じです。
儀式召喚のルールは以上です。
簡単ですね。
手札に儀式モンスターと儀式魔法が揃った時に初めて発動ができ、儀式のためにモンスターをリリースすることで、儀式モンスターを降臨(儀式による特殊召喚)ができるため、モンスターがいない場合などの空撃ち(効果の対象がいないのにカード効果を発動すること)はできません。
もちろん魔法カードの発動を無効にされれば、降臨できません。
この儀式召喚は初期の頃から存在していたにも関わらず、なかなか使われませんでした。
融合召喚についての詳細は次回記事に書きますが、「融合召喚とほぼ変わらない」のに、融合召喚と違い「手札に召喚したいモンスターと魔法」を揃える必要があったためです。
よって、アニメ放送からシリーズ化によりサポートが増えていった融合召喚と異なり、儀式デッキの構築難易度は高く、コスパも悪いままだったからです。
現在ではデッキから通常モンスターを墓地に送れば、手札から儀式モンスターを特殊召喚できる"高等儀式術"。
逆に手札から通常モンスターをリリースし、デッキから儀式モンスターを特殊召喚できる"高尚儀式術"。
こういったカードの登場で、儀式デッキの事故率は減り、今では融合との違いはシンプルに「メインデッキに入るか、エクストラデッキに入るか」の違いで差別化されているとも言えます。
儀式サポートカードは格段に増え、儀式召喚モンスターをメインに据えて戦う【リチュア】や【宣告者】などのデッキも増えています。
マスターデュエルでよく目にするのは【ドライトロン】と呼ばれるデッキではないでしょうか。
また、ストーリーモードで使える【メガリス】のように、「特定の儀式魔法を持たずに儀式召喚を行う」などといったデッキカテゴリまで登場しています。
今回はストーリーモードクリアで貰える儀式デッキを参考に、格安デッキを考えてみました。
所謂【ルインデミス】と呼ばれる儀式デッキです。
"破滅の女神 ルイン"と"終焉の王 デミス"は儀式魔法を共有しており、従来の「モンスターと儀式魔法のワンセット」よりは召喚しやすいカードです。
デミスの効果によってガラ空きになったフィールドを攻める戦い方をします。
では解説に入ります。
このデッキのキーカードとなる、"終焉の王 デミス"と"破滅の女神 ルイン"。
対応の儀式魔法により降臨することができます。
効果はデミスは2000ライフポイントを払って、自身以外のフィールドのカードを破壊する効果。
ルインは攻撃によってモンスターを破壊した場合、続けてもう一度攻撃できる効果です。
シンプルかつ強力ですが、2枚とも攻撃力が低いことが難点です。
相手が展開し切る前に、出来るだけ早く勝負をつけましょう。
対応する儀式魔法"エンド・オブ・ザ・ワールド"。
フィールドか手札から、モンスターをリリースしてデミスかルインを儀式召喚します。
この儀式はレベルを揃えなくてはいけません。シンクロ召喚を意識してみましょう。
デミスとルインを降臨させるためのもう一つの儀式カード、"エンドレス・オブ・ザ・ワールド"。
こちらはリリース素材をフィールドに限定された代わりに、レベルが越えてもよくなりました。
"エンド・オブ・ザ・ワールド"のサーチ効果、デミスとルインの回収などもできるカードです。
デミスとルインの儀式魔法に指定されていないけどいいの?って思う方もいるかもしれませんが、効果に「〜により降臨」とある儀式モンスターは、他の対応する儀式魔法などで儀式召喚することができます。
「〜にのみ降臨」とある場合には、その儀式魔法で召喚できないので、こういったカードを採用する場合はテキストを事前によく読んでおきましょう。
下級儀式モンスターとなったデミスとルイン(以下、悪魔デミスと天使ルイン)。
手札とフィールドにいる際に"終焉の王 デミス"と"破滅の女神 ルイン"として扱うことができるので、それぞれの儀式魔法を共有できます。
③の効果は墓地に送られれば発動するので、手札から儀式モンスターの素材としてリリースしても対象の儀式モンスターに効果付与ができます。
悪魔デミスの②の効果は強制効果なので、相手フィールドに破壊できるカードがないと、自分フィールドのカードを破壊しなければならなくなるので気をつけましょう。
また、同名カード扱いは手札、フィールドでのみですので、墓地やデッキでは天使ルインと悪魔デミスとして扱われるのも注意が必要です。
デミス、ルインのサポートフィールド魔法"ブレイク・オブ・ザ・ワールド"。
手札の儀式モンスターのレベルを変動する効果で、儀式降臨のための手札からのリリースコストを手助けしてくれます。
また、デミス、ルインが儀式召喚された時にデッキから1枚ドローか、フィールドのカード破壊ができます。
儀式デッキは手札消費が激しいので、ドローは嬉しい効果です。
ただし、デミスの破壊効果で一緒に破壊されてしまうので、半ば使い捨てのようになってしまわないよう気をつけましょう。
次はこのデッキの儀式サポートカードを紹介します。
昔から「儀式といえばこのカード」だった"マンジュ・ゴッド"。
召喚した時にデッキから、儀式モンスターか儀式魔法をサーチできます。
自身の攻撃力は低めなので、サーチした儀式モンスターのリリース素材にしてしまうのがいいでしょう。
儀式召喚をサポートしてくれる「魔神儀」カテゴリのカードたち。
①の効果を使うと②の効果は使えないのですが、互いに効果を補完し合うように特殊召喚することができます。
特に"魔神儀ーペンシルベル"と"魔神儀ーブックストーン"は、合計したレベルが8になるので、このデッキと相性がいいです。
これらのカードによって、高速で儀式召喚をして場を制圧していくことがこのデッキの目的です。
次にこのデッキの強化案を上げていきます。
更に上級となったデミスとルイン(以下、覇王デミス、美神ルイン)。
それぞれがデミスとルインの強化された効果を持った代わりに、レベルが10となったため、より多くのレベルのリリース素材が必要になりました。
しかし前述の「タリスマンドラ+キャンドール」でレベル10になるため、楽々と召喚することができます。
ただ、効果をフルに使うには、儀式モンスターをリリース素材にする必要があります。
こちらも"ブレイク・オブ・ザ・ワールド"を使って、手札の儀式モンスターのレベルを変更する、または互いをリリース素材にすることで、解決できます。
このデッキでは召喚しやすく、高火力なのでぜひ採用していきたいです。
覇王デミスは高い攻撃力とバーン(効果によるダメージ)にて、美神ルインは2回攻撃でワンキルを狙うことも可能です。
1ターンに1度、2000バーンを与えることができる"超弩級砲塔列車グスタフ・マックス"。
ランク10の重めのエクシーズモンスターですが、このデッキでは覇王デミス、美神ルインの儀式召喚さえ成功すれば召喚圏内に入ります。
前述の2枚でほぼ盤面の制圧はできると思いますが、破壊耐性を持つカードを突破できない時に役立ちます。
光と闇のモンスターを墓地から除外して特殊召喚できる"混源龍レヴィオニア"。
光と闇属性を多用するこのデッキでは、簡単に召喚条件を満たすことができます。
効果でフィールドのカードを破壊しつつ、美神ルインの2回攻撃との組み合わせで、8800ダメージのワンキルを狙うことができます。
カオス・ソルジャーのリメイクカード"カオス・ソルジャーー開闢の使者ー"。
こちらもレヴィオニアと同様、簡単に召喚条件を満たすことができ、デミスの効果で除去することができない破壊耐性を持ったモンスターを、除外するという手段で除去することができます。
これらは3000打点と高火力で、デミス、ルイン自体が比較的低火力というこのデッキの弱点を補うカードともいえます。
次は儀式カード自体をデッキに組み込む際に、採用されるカードを紹介します。
デッキから儀式モンスターをサーチしつつ、儀式魔法をサルベージ(墓地から手札に加えること)する"儀式の準備"。
効果上、レベル7以下の儀式モンスターを多用するデッキに入ります。
サルベージ効果は任意のため、サーチ目的だけに発動することも可能です。
よって、より柔軟な使用が可能な魔法カードです。
デッキから儀式魔法をサーチし、対象となる儀式モンスターをサルベージ、またはサーチできる"儀式の下準備"。
儀式の準備とは違い、儀式魔法にカード名が記されたモンスターを対象としているため、儀式魔法カードに特定のモンスター名が書いてなければなりません。
儀式魔法に名前が記されている【ルインデミス】ではこちらの下準備の方が相性がいいです。
「儀式魔人」というモンスターカード群はそれぞれ、墓地にいる場合に除外して儀式召喚の素材にできる共通効果と、儀式素材として使われた際に、儀式モンスターに特定の効果を付与します。
悪魔族、闇属性で統一されているので墓地に送る手段も多く、手札消費が激しい儀式デッキのコストを墓地から除外することで軽減してくれます。
ただ、【ルインデミス】で儀式魔人を使う場合は"エンド・オブ・ザ・ワールド"でしか使用できないため、ぴったりレベルを合わせなければならず、少々使いづらいです。
いかがでしたでしょうか。
エクストラデッキからの特殊召喚が主流となる中、メインデッキにエースモンスターを採用し、戦う儀式デッキは時代に取り残されたテーマなのかもしれません。
ただ、アドバンス召喚と同様にこのテーマも時代に沿って少しずつ変化し、戦い続けてきました。
今や環境トップに儀式デッキカテゴリ、【ドライトロン】が入るほどです。
皆さんも是非、興味を持ったら儀式デッキを組んでみてください。
ていうか強すぎます。ドライトロン。どうやったら勝てるの。無理。見ただけで降参したい。
なんて恨み節を吐きつつ、今回は締めにします。
長々とありがとうございました。
コマの書き散らし
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