汎用性とは
汎用性(はんようせい)とは、ある物事について、幅広く適用したり、一般的に活用したりすることができる性質を意味する表現である。(weblio国語辞典より)
皆さんこんにちはこんばんは。
遊戯王初心者の皆さんに向けて、召喚記事について書き切ったのですが、まだ初心者の皆さんにお伝えしたいことがありまして。
今回は"汎用カード"について書いてみたいと思います。
一言で言えば、デッキの相性に関係なく運用可能なカード、です。
遊戯王では、特定の状況下でしか使うことができず、うまく運用できなくなってしまうことを「腐る」と言います。
より専門的なカードは腐りやすくなる傾向があり、コンボパーツなどがなりやすいです。
例をあげてみましょう。
"サイキック・リフレクター"、"バスター・ビースト"、"バスター・モード"の3枚のコンボを紹介します。
リフレクターは手札のバスターモードを見せて、墓地の「バスター・モード」の名が書かれたモンスターカードをレベルを変えながら特殊召喚できます。
リフレクターの効果を使うには、まずバスターモードを手札に加える必要があり、かつ墓地に「バスター・モード」の名が記されたカードがいなければなりません。
このコンボは
①手札のビーストを捨ててモードをサーチ
②リフレクターを召喚、または特殊召喚
③サーチしたモードを相手に見せ、墓地のビーストのレベルを1〜4上げて特殊召喚
④レベル6以上のシンクロモンスターのシンクロ召喚
という一連のコンボです。
このコンボは
手札にリフレクターとビースト
デッキにバスターモード
が無ければなりません。
では、最初のドローでバスターモードが手札に来てしまったらどうでしょう。
複数枚バスターモードをデッキに入れていたなら、ビーストの効果を使うこと自体はできるでしょう。
しかしバスターモードの効果自体はとても限定的で、何枚も投入するカードではありません。
とすれば、1枚だけしか採用していないバスターモードがビーストより先に手札に来てしまった場合、ビーストのサーチ効果が「腐った」ことになります。
何らかの方法でビーストを墓地に送らなければ、リフレクターの効果を使った蘇生シンクロはできません。
話が遠回りになりました。
汎用カードとはこういった事態が起こりにくい、「腐りにくい」カードを指します。
どういったカードを言うか、例をあげてみましょう。
・墓地に干渉するカード
遊戯王は環境の高速化により、墓地を「第2の手札」と表現することもあります。
・墓地のモンスターを特殊召喚する
・墓地の魔法カードを手札にくわえる
などの効果は、墓地に使用後だったり、破壊されたカードがあればすぐに使えます。
これらのカードが腐るのは先行で、墓地を肥やす(モンスター等を墓地に送ることを肥やすと表現する)ことができない場合。
または特定の状況下でカードが除外されてしまっている場合、の2パターンが主な理由です。
・手札に干渉するカード
遊戯王では手札を湯水のように使うデッキが多く、手札の枚数はかなり重要視されます。
特定のデッキや、【ハンデス】と呼ばれる手札をあえて使い切る戦術以外では、手札に干渉するカードは腐りにくいカードと言えます。
・モンスター位置を変えるカード
モンスターの位置を変える、ということはモンスターが場にいれば使えるカードです。
モンスターを使わないデッキというのは非常に少なく、そもそもそういったデッキにはこういったカードは採用されないと思います。
「え?位置変えるだけ?意味あるの?」
って思う方もいると思いますが、リンクモンスターによるリンクマーカーという概念がある現在、位置を変えるというカードにも一定の価値はあります。
といっても、腐りにくいというだけで採用はおすすめしません。
・除去カード
単体、全体に限らず「破壊する」「除外する」「手札に戻す」などの除去カードは、同様に腐りにくい場面が多いです。
モンスター除去なら、相手の場にモンスターがいれば使えます。
魔法・罠除去なら、相手の場に魔法・罠があれば使えます。
ただ、こちらは上述した3つよりは腐りやすいです。
例えば【フルモン】と呼ばれるモンスターしか採用しないデッキ相手では、魔法・罠除去カードは完全に腐ります。
ただ、こういったデッキと当たる可能性を天秤にかけた場合を考えれば、汎用性は高いです。
・相手の特殊召喚を妨害するカード
遊戯王の高速化で多用される特殊召喚。
現在ではこの特殊召喚を行わないというデッキは存在しない、といってもいいくらいです。
よって、相手の特殊召喚を妨害できるカードは総じて腐りにくい環境となっています。
・神の宣告
これはもう腐る場面は「罠が発動できない」状況くらいでしょうか。
ライフを一定量払うのではなく、半分払うコストなので、ライフポイントが例え1でも発動できます。
その場合はライフが四捨五入され、0.5が1になりますので実質ノーコストです。
腐りにくいカードではありますが、ライフを半分払うのは、状況によってはかなり痛い代償になる可能性もあります。
などなど、大抵のデッキに刺さるカードが汎用性の高いカードと言えます。
ここで初心者のみなさんに覚えてもらいたいのは
汎用性の高いカードは強いわけではない
ということです。
最初に書いた通り、汎用性とは幅広く活用できること。
いくら幅広く活用できるからといって、汎用カードばかりでデッキを組んでも、それは単体で活躍できるカードの束です。
デッキは互いの相性、コンボ、それをサポートするカード、その上で欲しい枠に汎用性の高いカードを入れる。
そういった構築が重要になってきます。
また、今回紹介したのはあくまで汎用性の高いカードの一例となります。
場合によってはこういったカードももちろん腐る場合もありますし、他にも汎用性の高いカードもあります。
汎用カードを使うときは自分の使いたいコンボパーツと相談し、汎用カード頼りすぎないデッキ構築を目指していきましょう。
今回はここまでとなります。
長々とありがとうございました。
コマの書き散らし
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