誘発
ある事が原因となって、他の事を引き起こすこと。(weblio辞書)
こんにちはこんばんは。
遊戯王マスターデュエルが配信されて、2ヶ月ほどが経ちました。
リリース当時から始めた初心者決闘者も、今は立派に成長していることでしょう。
もちろん、これから始める人も楽しんでもらいたいですね。
さて、今回紹介するのは「手札誘発」です。
マスターデュエルリリース当初、初心者向けツイートに
「"灰流うらら"は親を質に入れても3枚作れ」
「"増殖するG"はとりあえず入れとけ」
などと言われていたのを皆さんは目にしましたでしょうか。
あれを見て私は思いました。
いやそもそも初心者にパワーカードだけ勧めるってどうなのよ。
と。
確かに「手札誘発」を例に挙げれば、うらら、増Gなどが有名です。
でも何で使われるのか、どういう時に使うのかわからないんじゃ、UR玉足りなくなって終わりです。
今回はそういったのも踏まえながら、話をしていきたいと思います。
まず手札誘発とはどういったカードなのでしょうか。
例を挙げると、
・相手のカードの発動などにチェーンして手札から発動することができるカード。
・手札から発動し、ターン中効果を発するカード。
・モンスターの召喚など、ある一定の条件によって自身が特殊召喚できるカード。
などが該当します。
要は相手または自分の行動に対して、手札から発動できるカードということです。
手札誘発カードの利点は
相手ターン中に使えるカードがある
ことです。
全てではなく、相手の行動に対して、誘発できるカードだけです。
例を挙げれば、元祖手札誘発カード、"クリボー"。
ダメージステップ時に手札から捨てることで発動でき、自分への戦闘ダメージを0にします。
これは「相手モンスターからの戦闘ダメージを受ける」ことがトリガーとなり、ダメージ計算直前に発動することができるという誘発効果です。
そしてその発動は相手の行動が不可欠となります。
アニメでも、乃亜編で勝手にデッキから出てきてデッキマスターになってましたね。
「ち、違う!クリボーが勝手に!」
実際は勝手に発動されないので安心。
「それ、事前に罠伏せておけばよくない?」
「速攻魔法なら相手ターンでも発動できるよ?」
と察しのいい皆さん。その通りでございます。
類似効果を持つ罠カードと手札誘発カードを見てみましょう。
相手モンスターの攻撃宣言時に、モンスター1体を対象とし、攻撃を無効にしてバトルフェイズを終了させる"攻撃の無力化"。
相手モンスターの直接攻撃時に、手札から特殊召喚し、バトルフェイズを終了させる"バトルフェーダー"。
これらは非常に似通った効果を持っています。
厳密には攻撃の無力化は、直接攻撃時でなくとも発動できますが、とりあえず置いておきましょう。
ここで直接攻撃を受ける際の比較をしてみましょう。
バトルフェイズを強制終了させるという、相手の追撃を許さない守備カードたちですが、攻撃の無力化は一度場に伏せて置かなければなりません。
しかし、罠カードはフリーチェーン(条件さえ整えばいつでも発動できる)カードでなければ、発動前に破壊されてしまう可能性があります。
攻撃宣言時の前に破壊されてしまえば、攻撃の無力化は発動できないまま相手モンスターの攻撃を受けてしまうことになります。
では、バトルフェーダーはどうでしょう。
「相手の場がガラ空きだ!罠も伏せられてない!チャンス!」
と思って相手は攻撃してきます。
その時にバトルフェーダーの誘発効果条件は満たされ、バトルフェーダーを特殊召喚。バトルフェイズを終了させます。
相手は場に何もなかったのに、カウンターを受けた気分になるでしょう。
このように、罠以上に「相手の不意をついて発動ができる」わけです。
手札から発動できるカードというのは、相手が先行の場合も効果を発揮します。
ここからはどんな状況で、どんな手札誘発カードがあるか、よく使われるカードを紹介します。
- 相手がデッキから行う行動に対して
相手が先行でデッキからドローするカードを使ったとします。
「やだなぁ。相手にドローさせたくないなぁ。こわいなぁやだなぁ。こわいなぁ」
と思っても、防ぐための魔法・罠を1ターン目、しかも相手が先行の時に手札に持っていたところで使えません。
でも自分の手札に"灰流うらら"があれば、誘発効果により、手札からうららを捨てることでドローを防ぐことができます。
うららはその他、デッキからモンスターを特殊召喚する効果、デッキからカードを墓地へ送る効果も無効にできます。
うららが優秀だと言われる理由は、3つの場面に合わせて、相手ターンに手札誘発ができる効果を持っているためです。
相手を妨害するカードが突然手札から使われるので、相手は対処しにくいはずです。
灰流うららの他に、「妖怪少女」と呼ばれるシリーズカードはみんな手札誘発効果を持っています。
かわいいので人気も高いです。
- 相手の特殊召喚に対して
相手が融合魔法カードや、儀式魔法カードを使ったとき。モンスター効果でモンスターを特殊召喚するとき。
「お前だけなんかたくさん出してずるいぞ!」
ってなりますよね。
"増殖するG"を発動すれば、相手が特殊召喚をするたびに、自分はデッキからドローできます。
手札がものをいう遊戯王では、とても優秀な効果です。
ただ、ドローは強制効果になるので、相手が特殊召喚ループのようなことをしてしまうとデッキ切れでこちらが負けてしまいます。
「G」シリーズも、効果が墓地発動のみに限定されている"黒光りするG"以外のカードは手札誘発カードです。
- 相手モンスターが効果を使うとき
厄介な効果を持ったモンスターが出てきて、その効果を使われたとします。
その効果を止めたい時にチェーン発動できる手札誘発カードもあります。
"エフェクト・ヴェーラー"は手札から墓地に送れば相手効果モンスターの効果を、エンドフェイズまで無効にできます。
よってモンスター効果による更なる展開を止め、ワンキル対策になる利点があります。
似た効果を持つカードに"PSYフレームギア・γ"。
罠カード"無限泡影"があります。
それぞれ、自分フィールドにカードがないことが条件だったり、種族や種類の違いから使い分けていきたいカードです。
どれも採用率は高いカードたちではあります。
- 原始生命態ニビル
「相手がめっちゃ特殊召喚してくる…。もう無理だ…。おしまいだ…」
何て状況を覆してくれるかもしれない、可能性を秘めたカード"原始生命態ニビル"。
相手が5体以上のモンスターを召喚・特殊召喚したターンのメインフェイズに、相手のモンスターを可能な限りリリースして、特殊召喚でき、相手フィールドに"原始生命態トークン"を特殊召喚します。
強力な除去札カード手札誘発として、採用されているカードです。
相手が展開しきったところで、このカードを出して相手を卒倒させてやりましょう。
ちなみに相手フィールドに特殊召喚されるトークンは、この効果でリリースされたモンスターの攻守合計値になるので、「トークンを除去する」という手間も必要にはなります。
いかがでしたでしょうか。
「じゃあ、手札誘発たくさんいれたら、相手の邪魔できるじゃん!」
ってなる方もいるでしょう。
でもそれって、ただ嫌がらせしてるだけです。
手札誘発はあくまでも、デッキの一員です。
前回取りあげた汎用カードなどと同じように、ただ積めばいいわけじゃありません。
採用率が高い=採用するではなく、これも汎用カードと同じく自分のデッキにあったカードを採用すべきだと思います。
それに何も、相手を妨害するカードだけが手札誘発ではありません。
例えばレベル4モンスターの召喚に、手札から誘発できる特殊召喚モンスター"カゲトカゲ"。
戦闘する時にカウンターの要領で捨て、相手との戦闘を補助してくれる"オネスト"。
こういったカードだって手札誘発です。
「強ければ使う」のではなく、どんな動きをしたいのか。
をきちんと理解したうえで、やっぱり必要だなって感じたらデッキに組み入れるがいいと思います。
と言っても初心者さんには難しいかもしれません。
でもだからこそ、コンボとは関係のないデッキパーツがどうして採用されるのかを知ってもらいたくて、今回は手札誘発を取り上げました。
何だか上から目線になっちゃったかな〜と思いつつ、今回はここまでにしたいと思います。
長々とありがとうございました。
コマの書き散らし
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