遊戯王初心者の為の召喚術③エクシーズ召喚編

マスターデュエルでは、初のイベント「エクシーズフェスティバル」が開催されています(2022/2/18現在)。
エクシーズ召喚を主体としたイベントで、シンクロ召喚やリンク召喚などは使えないような、独自のレギュレーションが定まっているようです。
それにしても色んなデッキがあって楽しいですね。
「超火力ワンキルヌメロン」、「LLアーゼウス」、「十二獣アーゼウス」、「ドライトロン」、「自滅」etc...


アーゼウスとかいう壊れカードを十二獣に入れるな!
LLにもだ!LLは未来皇使うな!禁止だ!
ドライトロンは出てくんな!お前は儀式だ!
自滅するやつは何でこのゲームやってんだ!
ヌメロンは…まあ許す





失礼しました。
初心者の方は今の言葉のほとんどは意味わからないと思います。戯言だと思って、流してください。
ということで今回は

エクシーズ召喚

について解説したいと思います。

エクシーズ召喚は、条件によってエクストラデッキから特殊召喚できる黒い色のカードです。
主に「同じレベルのモンスターが2体以上」を条件に設定されています。
また、エクシーズモンスターはレベルを持っておらず、星の数は「ランク」と表されます。
早速召喚方法を確認しましょう。
"No.39 希望皇ホープ"のエクシーズ素材に指定されているのは「レベル4モンスター×2」です。
これは「レベル4モンスターが自分フィールドに2体いれば特殊召喚できます」という条件です。
これは効果モンスターだろうが、通常モンスターだろうが、チューナーだろうが、レベル4が2体いれば召喚可能です。しかし、レベルが合っていなければ、どんなにモンスターがいてもエクシーズ召喚はできません。
また、リンク召喚やシンクロ召喚に使うことができる"トークン"は素材できません。
これは後述しますが、エクシーズ召喚の素材の特殊な裁定が影響しています。
ほとんどのエクシーズモンスターは自身の効果を発動するときにエクシーズ素材を使い、無くなると効果が発動できなくなります。

レベルを後から揃えてもエクシーズはできます。
この"セイバー・シャーク"を例とします。
セイバー・シャークは自分フィールドの魚族モンスター1体のレベルを上下変動させることができるカードです。
そして他のモンスターゾーンに星3魚族がいるとします。
今回は"シャーク・サッカー"を例にします。
セイバー・シャークの効果でシャーク・サッカーのレベルを1上げた場合、星4モンスターが2体となりますのでこれでエクシーズ召喚の最低条件が揃うことになります。
よって、ランク4エクシーズモンスターをエクストラデッキから特殊召喚できます。
また、セイバー・シャークの効果は自身も対象にできるので、セイバー・シャークのレベルを下げて、ランク3エクシーズモンスターをエクシーズ召喚もできます。
今回はセイバー・シャークを例に上げたので水属性エクシーズモンスターのみを紹介しましたが、レベル変動カードは他にもあるのでデッキに応じてカードを組み替えるといいです。

次にエクシーズ素材についての解説をします。
マスターデュエルでは、エクシーズモンスターを召喚すると小さな黒の中に黄色の×(バツ)マークに"2"などの表記がされていると思います。
これが「エクシーズ素材があと何個ありますよ」というマークです。
このエクシーズ素材は素材となったモンスターなのですが、フィールドにも墓地にも除外にもいない、特殊空間にいる裁定です。
トークンは場を離れると消滅してしまうので、エクシーズ素材にすることができないのです。
よって、"ゴブリンゾンビ"のような「フィールドから墓地へ送られた」場合をトリガー(効果発動の起点)とするカードを素材にしてしまうと、腐る(効果を使えない)原因になります。
ですので、こういったカードをエクシーズ主体のデッキに組み込むのは、あまりおすすめしません。

そしてエクシーズ素材となったモンスターは、エクシーズ素材として使用するか、エクシーズモンスターが破壊などをされてフィールドから離れたときに初めて墓地に送られます。
なので「エクシーズ召喚したら、蘇生したいカードが墓地にない!」という場合は、エクシーズ素材になっている可能性があります。
実際の遊戯王OCGでは、エクシーズ素材はエクシーズモンスターの下に重ねてあるのですが、マスターデュエルから始めた人は、イメージがつきにくいかもしれませんね。

次にちょっと変わったエクシーズ召喚を紹介します。
"CNo.39希望皇ホープレイ"は光属性レベル4モンスターを3体素材にして、エクシーズ召喚できますが、"No.39 希望皇ホープ"に重ねてもエクシーズ召喚できます。
この場合はホープに重ねるだけでエクシーズ召喚扱いで特殊召喚ができます。
こういったエクシーズモンスターは、通常ではエクシーズしにくいモンスターを重ねるだけで出せること。もうエクシーズ素材がなくなってしまったエクシーズモンスターに重ねて、重ねたモンスターの効果を発動できるようにすること。
といったいったメリットがあります。

続いてはランクアップを紹介します。
"CNo.39 希望皇ホープレイV"は先述の"ホープレイ"とは違い、自身の効果で"ホープ"に重ねることはできません。
しかし、②の効果は"ホープ"をエクシーズ素材にしなければ発動することができない効果です。
ここで必要なのが"RUM(ランクアップマジック)"と呼ばれるカード群です。
使用することで場のエクシーズモンスターに、エクストラデッキから更に高ランクカードを重ねる魔法カードのことです。
一例として、"RUM-リミテッド・バリアンズ・フォース"を紹介します。
これは場の「ランク4」エクシーズモンスターより1つランクの高い「CNo.」と名のついたエクシーズモンスターを重ねて、エクシーズ召喚することができます。
これを"ホープ"に使えば、ランク5の「CNo.」と名のついたエクシーズモンスターを重ねることができます。
これによって正規召喚が難しく、効果を存分に使えない"ホープレイV"を"ホープ"に重ねて召喚できます。

今回も格安エクシーズデッキを考えてみたので紹介します。
今回は【光天使】を主体に考えています。
【光天使】カテゴリはシリーズ自体がR以下なので集めやすいです。
光天使セプターはこのデッキの要です。
召喚に成功しただけで、デッキからセプター以外の「光天使」モンスターを手札に加えられます。
セプターを召喚したことで減った手札が、そのまま補充されると考えると、その強みがイメージしやすいかもしれません。
こちらはモンスター3体以上を素材にしたエクシーズ召喚にしか使用できない、光天使スローネ。
光天使が召喚されたときに手札から特殊召喚し、デッキから一枚カードを引くことができます。
それが光天使だった場合、更に特殊召喚ができるので、一気に3体のモンスターを場に並ばせることができます。
光天使はこのように一気にモンスターを展開することが可能なので、上述のモンスター3体以上のエクシーズ素材にしか使用できない制約も気になりません。

セプターとスローネのコンボは強力です。
セプターを召喚し、スローネAを特殊召喚したときに、セプターの効果でスローネBを手札に加えると、スローネBを特殊召喚して、セプターとスローネ2体でエクシーズ召喚。
相手カードを破壊しつつ、ドローができるというコンボが有名で、遊戯王wikiでも紹介されています。
このコンボが強すぎたこと、当時ランク4に強力なエクシーズモンスターがいたことから、セプターとスローネは制限カード(デッキに1枚しか入れられない)となっていました。
現在はインフレと、そのエクシーズモンスターが禁止カード(デッキに組み込めない)になっていることから、フルで3枚入れることができますので、上記のコンボを使いまくれます。やったね。
星4×3のモンスターは、No.102 グローリアス・ヘイローやNo.104 仮面魔踊士シャイニングなどを使っています。
グローリアス・ヘイローの①の効果は永続効果で、相手の効果を無効にすること。また、攻撃力を半分にできるので、攻撃力5000のモンスターまで、自身の効果で相打ちに持ち込めます。
そのときに②の効果を使えば、一方的に戦闘破壊もできます。
その後はエクシーズ素材がなくなってしまうので、効果が発動できなくなってしまうのは気をつけましょう。

シャイニングはバトルフェイズ中のモンスター効果を、エクシーズ素材を使用して無効にし、800ダメージを与えることができます。
範囲は狭いですが、バトルフェイズ中に発動する効果。例えば
"銀河眼の光子竜"などの効果を無効にできます。
また、ヘイローとシャイニングはRUMカードである、"RUM-ヌメロン・フォース"などによって、"CNo."にランクアップできます。
どちらも出す手間はかかりますが、効果範囲が広くなり、かつ強力になっているので機会があればランクアップを狙っていきましょう。
RUMの他にも、ランクアップが狙えるように"ドン・サウザンドの玉座"も採用しています。
強制効果なのでタイミングを逃す(カードの処理が終了した時点で、効果の発動条件が整わなくなってしまった)というようなことはありませんが、強制効果ゆえに自分の狙ったタイミングで行えないこと。
エクストラデッキにCNo.がいなくても、発動してしまうことには注意です。
"パーシアスの神域"は光天使カードを回収するために採用しています。
自分の墓地の天使族モンスターかカウンター罠、3枚をデッキの一番上に戻せます。
自分のドローを邪魔してしまうことになりますが、セプターを1番上に戻して、セプターを召喚すればあまり気にならないデメリットだと思い、採用しています。
"リサーガム・エクシーズ"もランクアップ補助カードです。
こちらはRUMカードがなくても、手札の魔法カードを捨てればランクアップができます。
しかし、捨てたカードがRUMじゃなければ、エンドフェイズにデッキに戻ってしまうのは注意してください。


次にこのデッキを強化するカードを紹介します。
ランク4モンスターは汎用性が高いモンスターが多く、デッキコンセプトによって色々な採用の仕方があります。
例えば"星輝士デルタテロス"はフィールドにいるだけで、自身の召喚、特殊召喚に対して相手が魔法・罠を発動できなくなる効果が強力です。
"ヴァイロン・ディシグマ"は相手モンスターを装備カードにするという方法で、除去することができます。
"塊斬機ラプラシアン"も、最大3つまで素材を取り除いて、それぞれの効果を発動できます。

フルで効果を使うなら、それぞれのカテゴリに応じたデッキ構築が必要になりますが、それを差し引いても十分に強力なカード達なので、他のデッキでも採用されます。
他にもランク4モンスターはたくさんいるので、ぜひぜひ自分でも探してみてください。

光属性中心のデッキであれば、高確率で採用されていた"オネスト"。相手の攻撃に対して手札から墓地に送れば、カウンターの要領で相手を一方的に殴り倒せます。
こちらからの攻撃でも使えるので、火力不足と感じたら採用しましょう。
天使族の高打点、"大天使クリスティア"。
墓地のカードを調整する必要がありますが、一度場に出ればお互いに特殊召喚ができなくなる制圧力があります。
高攻撃力ゆえに、戦闘面は強いですが、破壊や除外に耐性が全くない点は注意です。


エクシーズ召喚は「同じレベルのモンスターを並べる」。という都合上、どのエクシーズデッキにも相性のいいカードというものは存在しません。
ただ、どのデッキでも"召喚できる"カードなどは高く採用されたりします。
例えば、
同じランクで「No.ではないエクシーズモンスター」を2体素材とする、特殊なエクシーズモンスター"FNo.0 未来皇ホープ"は、同ランク帯を使用するエクシーズデッキならどのデッキでも採用の余地はあります。
"FNo.0 未来龍皇ホープ"は未来皇ホープに重ねてもエクシーズ召喚できるので、セットで採用されがちです。
自分の場のエクシーズモンスターが戦闘を行ったターン、自分フィールドのエクシーズモンスターに重ねることでエクシーズ召喚できる"天霆號アーゼウス"。
素材を2つ取り除けば、フィールドのアーゼウス以外のカード全てを墓地に送るという、凶悪な効果で場を制圧します。
素材を2つも必要とする効果ですが、【十二獣】などの、効果でどんどんエクシーズモンスターを重ねていくデッキでは、素材が4つ以上あるアーゼウスが生まれることもあります。
制限カードではありますが、その強さと制圧力によって、採用率は高いです。


いかがでしたでしょうか。
個人的にはエクシーズモンスターは比較的出しやすいカードが多く、一番初心者向けのデッキだと思います。
マスターデュエル最初のイベントがエクシーズフェスティバルなのも、初心者向けだからかなと思ったり。
500ジェムで買えるストラクチャーデッキだと、【ホープ】や【銀河眼】を主軸にしたエクシーズデッキも組めますので、エクシーズ召喚に興味を持ったら、是非そちらも購入して遊んでみてください。
長々と読んでいただきまして、ありがとうございました。

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