皆さんこんにちはこんばんはさようなら。
今回はスーパー戦隊45作品記念であり、いよいよ最終回間近の「機界戦隊ゼンカイジャー」を振り返っていきたいと思います。
機界戦隊ゼンカイジャーは主人公の五色田介人が、地球を侵略しようとするトジテンド王朝を止めるべく、仲間と共に戦う。のが大まかなストーリーで、戦隊5人の内4人がキカイトピア出身のキカイノイドです。メインキャスト発表時の映像が4人着ぐるみって、衝撃的でした。
まずは主要人物を振り返ろう
- 主人公 五色田介人
主人公の介人はどんな相手にも分け隔てなく接する優しさ、相手を気遣える心を持っており、ゼンカイジャーの面々もそんな介人だからこそまとまっているところもあります。
また、両親が幼い頃に行方不明になっており、両親の所在が判明した際は取り乱すなどの一面もあります。
そういう時には、仲間のキカイノイドが救ってくれることもあるため、種族間に違いこそあれど、彼らとは強い絆で結ばれています。
そんな介人を取り巻く人物が、戦隊仲間のキカイノイドの面々はもちろんのこと、祖母のヤツデ。ヤツデが経営する駄菓子屋カラフルの常連。別世界から来たゴールドツイカー一家。トジテンド王朝の幹部、バラシタラの息子であり、キカイノイドと人間のハーフであるステイシーなど、敵味方問わず様々な人物がいます。
- 界賊一家首長 ゾックス・ゴールドツイカー
8話から登場したゾックスは、海賊トピア出身の世界海賊で、介人(ゼンカイザー)とステイシー(ステイシーザー)の戦いに突如乱入する形で参戦しました。
基本アウトローで、あくまで第3勢力という立ち位置の彼等は、最初こそゼンカイジャーと対立することもありました(スタンスの違いでたびたびいまだに対立する)が、基本的にトジテンドを倒すために協力し合う仲です。
家族のことを何よりも大切にしており、妹のフリントに危機が及んだ際、ブチギレて変身したこともあります。
また、トジテンドを倒すのも理由があります。物語以前にSDトピアへ行った際に、弟たちがSD化する呪いをかけられてしまい、その呪いを解くためにSDトピアへ向かうためです。
しかし既にSDトピアはトジテンド王朝によって侵略されてしまっており、まずはトジテンド王朝からその世界を奪還する必要がありました。
そのため成り行きではありますが、SDトピアの解放のためにトジテンドと対立することになったのです。
そして来たる、1/23の放送。ツーカイザーであるゴールドツイカー一家は、ついにSDトピアの力を持つSDワルドと対決。
これを制し、弟たちの呪いを解くべくSDトピアへと向かっていきました。
- キカイトピアの闇の王子 ステイシー
トジテンド幹部、バラシタラの息子であるステイシーは、その出自からトジテンド内部ではかなり位の高い人物かと思われがちです。
しかしその実、バラシタラの893番目の妻の息子という立ち位置であり、幹部どころかトジテンドの雑兵からの扱いですら、かなり冷遇されています。
彼は母を捨てたバラシタラのことが許せず、父親を見返すためだけにゼンカイジャーと戦っています。
しかし同時に、主人公の祖母、ヤツデに母の面影を重ねてしまい、正体を隠してカラフルの常連になる一面もあります。
そのため、利害の一致によりゼンカイジャーを助けることもあります。
42話ではトジテンドの幹部であるゲゲに肉体を乗っ取られてしまい、トジテンドを抜け、独自の行動を取り始めました(通称ゲゲイシー)。
この時点で彼の意識がどうなっているのか、現時点では不明です。
以上が主要人物の振り返りになります。
本当はゼンカイジャーのキカイノイド達、トジテンドも振り返りたいですが、そこまで振り返ってしまうともうWikipediaなのでやめます。
さて、終盤の動向が気になるキャラクターがもう1人(1羽?)。それが
怪鳥ゲゲ
異世界をトジルギアに閉じ込め、各世界を侵略するトジテンド王朝。
トジテンドの王であるボッコワウスの側近のペットであるゲゲ。
このゲゲだけは、現在まで正体も目的も全く不明な存在です。
と、いうのもゲゲだけはボッコワウス達とは明らかに違う目的で動いている描写が多々あるためです。
ステイシーが瀕死の重傷を負った際、ボッコワウスの命令と偽りながらも科学者であるイジルデに治療させる。介人がステイシーの身体と入れ替わって、トジテンドパレスへ侵入した際は、介人を並行世界間ゲートを使って元の世界へ送り返すなど、明らかにトジテンドにとっては不利益になる行為を裏で行なっていました。
その目的はどうやらステイシーの肉体を乗っ取ることが目的だったらしく、42話以降はゲゲイシーとしてゼンカイジャー達と接触。今後はゼンカイジャーの味方として戦うことを宣言します。
また、これはコントロールのような状態らしく、本体のゲゲはトジテンドパレスにてボッコワウスの肩の上で普通に会話できていました。
なので、単純な肉体の奪取とは違い、ステイシーの肉体を使いながら別の目的を同時平行で行なうことが可能です。
また、ハカイザーがゼンカイジャーの活躍で無力化された際には、「“ここ”もそろそろ潮時かな?」と発言。
これによりゲゲはトジテンド王朝に存在していない、更に言えばゲゲ自体が最初の身体ですらない可能性が出てきました。
ちなみに怪鳥とは言っても、ボッコワウス自体がデカイのでゲゲ自身かなりデカイです。
ゲゲは何者?
ざっと振り返ったところでゲゲの目的について、今回は考察したいと思います。
ゲゲは上記の行動の他、幹部のイジルデとバラシタラが作戦に失敗した際に、ボッコワウスから庇ったこともありました。
また、自ら作戦を立案しゼンカイジャーを苦しめたこともあります。
その作戦がステイシーのせいで失敗した際、それに気付きながらも彼を罰するのではなく、むしろ見逃します。
この描写から、彼は何かしらの目的より、愉快犯のような一面があるのではないかと考えられます。
行動原理が「自分が楽しいかどうか」だからこそ、行動に一貫性がなく、読みづらいと思われます。
44話でSDワルドが現れたのも、トジテンドパレスにいるゲゲ(本体?)がボッコワウスを唆したからであり、第三勢力ではありながらも、ゼンカイジャーの協力者であったゾックスを結果的に戦線離脱させることに成功しました。
ゼンカイジャーサイドの味方のフリをしながら、今回の行動に走るあたり、様子のおかしいステイシーを信用させるためとは思いづらいです。
次の目的は前述の「潮時」発言から、「トジテンドは十分楽しんだから、もうお終い。次はステイシーを使って、人間界で楽しむ」。と思えてなりません。
だからこそ、ゼンカイジャーには勝ってもらう必要があるが、人間界では異物のツーカイザーにはいなくなってほしかった。
すると、同様に人間界にとっては異物であるキカイトピア。これはそもそもゼンカイジャーvsキカイトピアの戦い自体、ゲゲが「人間界はトジルギアにせずに、領地を増やす為に武力で制圧すべき」とボッコワウスに囁いたのが始まりであることを考えると、最初の侵攻失敗にゲゲが一枚噛んでいる可能性もあります。
なお、ゲゲは参謀かつボッコワウスを操るように甘言を放つことがありますが、トジテンド体制そのものが選民思想かつ、恐怖政治であることは間違いなく、黒幕とは考えられません。
最後に
長々とありがとうございました。
残り少ない話数でやらなきゃいけないことが多いゼンカイジャー。
しかし次回作、暴太郎戦隊ドンブラザーズでも、一部ゼンカイジャーの設定が引き継がれることが明らかになっています。
もしやゲゲの正体は今作で明かされず、次作のラスボスになる。なんて展開もありうるのでしょうか。
できればゼンカイジャーはゼンカイジャーの中で完結していただきたいですが、果たして…。
コマの書き散らし
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